最近3Dプリンターが話題になっています。これまでのプリンターは平面のものしか印刷できませんでしたが、3Dプリンターは立体をそのまま再現することができます。今後の再生医療の発展にも欠かすことのできないこの画期的な発明。適切な応用により、わたしたちが抱えるさまざまな問題への解決策となってくれることを期待します。
さて、この3Dプリンターの話から思い出したことがあります。コンサルティングの仕事をしていた頃、ある企業でマネジャー向けの研修をわたしが担当することになったのですが、打ち合わせの会でその担当者がこう言ったのです。「弊社の人材育成は親会社の人材育成プログラムをそのまま採用して行っていますので、先生にはその内容を十分にご理解いただいた上で研修を行っていただければと思います」 親会社は世界に名だたる超有名企業です。以前、全国の支店長を集めた研修プログラムの講師として招かれ、そこでその企業が大切にしているミッションやビジョン、価値観を学ぶ機会がありました。また、参加した支店長の方々や主催した人材育成の担当者の方々を通して、そうした考え方が社員の一人ひとりに深く浸透している姿を目の当たりにし、感動を覚えたものです。 親会社でのそうした経験がありましたから、打ち合わせの会での担当者の半ば高圧的な言葉には一抹の不安を覚えました。そのプログラムの根本理念が果たして理解されているのだろうかと、疑問に思えてきたのです。そこで、何が起きてもいいように万全の準備をしました。そのプログラムについてさらに詳しく調べ、研修で用いるプレゼンテーションの内容にも変更を加えながら当日を迎えました。 結果は予想した通りでした。確かに「形」は伝わっていました。しかし、底に流れているはずの「心」が、マネジャーたちの言動から見えてこないのです。どんなに優れたプログラムでも、それを動かす原動力である根本的な思想や哲学がしっかりと理解されていなければ、まさに絵に描いた餅ですね。 当然ですが、その日の研修は親会社のプログラムの根底に流れる思想を理解することに大半の時間を費やしました。「なぜ?」という問いかけを繰り返しながら、本質を理解できるように働きかけていきました。そして最後にはやっと、「どんなに優れたものでも、単に形をまねただけではダメなのだ」という発言を、参加したマネジャーたちから聞けるようになりました。 わたしたちが今携わっている事業について考えてみると、数千年という歳月を乗り超えてわたしたちにノニが伝わってきたのは、「人を大切にする」という「心」が脈々として流れていたからではないかと思われてなりません。それとその「心」が、伝える人それぞれのストーリーの中にあふれていたからではないでしょうか。 真に価値のあるものは、「形」だけではなく、その「心」を伝えるストーリーとともに人々に受け継がれていきます。モリンダのメッセージを伝える3Dプリンターは、「形」だけでなく「心」も忠実に複製するプリンターであってほしいと思っています。
by ohkimakoto
| 2014-05-16 00:00
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