ノーベル賞の授賞式の映像が世界に発信されて、物理学賞を受賞した3人の日本人の姿に同じ日本人として誇りに思った方が多いのではないでしょうか。クリスマスの季節。日本の3人の物理学者によって実現した青色発光ダイオードの光は町を彩るイルミネーションに欠かせないものとなっていますが、それ以上に、世界中で明かりを必要としている途上国の人々、特に夜間の照明がないために勉強や読書の機会が制限されている子どもたちに幸せな時間を届けることでしょう。
さて、このことに関連してわたしの心を捉えたのは、平和賞を受けたインドのカイラシュ・サティヤルティさんの言葉です。サティヤルティさんは1980年に「BBA/SACCS・南アジア奴隷解放連盟」を設立。奴隷的な境遇にある子どもの救済や、児童労働の撲滅に取り組んできました。25年間で7万人余りの子どもたちを救済し、社会復帰を支援しています。その彼が受賞のあいさつでこう訴えました。「カカオを収穫しながら、チョコレートの味を知らない子どもたちがたくさんいるのです」 サティヤルティさんのこの言葉から、豊かな文明社会の裏で、生きるためにいまだに過酷な労働を強いられている子どもたちがアジア太平洋地域やアフリカ地域などの開発途上国に数多く存在することが分かります。先進国の経済優先のエゴが途上国の人権をむしばむ結果になっている事実を、わたしたちもしっかりと受け止めなければならないのではないでしょうか。 このような現実に触れるたびに、モリンダを事業化した5人の創設者の哲学には敬意を表せざるを得ません。彼らの事業の原点は「世界のために何か良いことをすること(Do something good for the world)」でした。この想いは、ジョン・ワズワースがヌクヒバの山の上で天命を受けて以来、モリンダの活動の土台となっています。 特に、ノニの産地であるフレンチポリネシアの人々に対する創設者たちの姿勢は、単なる原料供給者へのそれではありませんでした。世界のために良いことをするための大切なパートナーと考えたのです。フェアトレード(公正取引)の考えが採用され、ノニの収穫者にはきちんとしたトレーニングを施し、労働に対して応分の報酬を提供する仕組みができました。こうしてノニはフレンチポリネシアを支える一大産業となり、農業輸出品目のトップに躍り出ました。モリンダのフレンチポリネシアに対するこの貢献は世界の注目を集め、2004年には国際連合の外郭団体であるICCC(国際社会協力機構)から社会貢献賞を受賞するに至りました。 この貢献の先には、当然のことながらフレンチポリネシアの未来を支える子どもたちがいます。以前も本欄で紹介したと思いますが、モリンダ主催のカリブ海クルーズに参加したフレンチポリネシア政府の運輸大臣の話が思い出されます。貧しかった彼の家族がある日本人からの経済的援助を受けたために大学に進むことができ、今、自分の国のために働くことができていると、同じ日本人であるわたしに感謝してくれました。 考えてみれば、モリンダはこの日本人と同じ機会を、フレンチポリネシアでモリンダのために働く家族、特に教育を受けることを望んでいる子どもたちに提供しているのではないでしょうか。わたしたちの日々の活動が「ノニを収穫する人々にノニの最高の恵みを提供する」のです。このような価値ある事業に携われることを感謝せずにいられません。
by ohkimakoto
| 2014-12-12 11:17
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