残暑が続きます。いかがお過ごしでしょうか。今日は8月14日。子どもの頃、わたしの故郷では近くの薬師堂の境内にやぐらが組まれ、盆踊りが行われました。太鼓を叩くのは町内の自転車屋のお兄ちゃん、三味線と歌は向かいのパーマ屋さんのおかみさん、そしてやぐらの上で踊るのは、きれいにお化粧をした浴衣姿のパーマ屋さんのお嬢さんでした。3人ともまぶしく輝いて見えました。 夜店もたくさん出ていました。今では金魚すくいや風船釣りが定番ですが、昔は怪しげなものもありました。「忍術」と称して石を縄でくくりつけた棒を立てて見せ、その「極意」を書いた薄っぺらな冊子を高い値段で売りつける人や、墨を含ませた太い筆を震わせながら蛇の形を描き、それに赤い落款(らっかん)を押してありがたい「お守り」として売る人。「ああ、覚えている」とおっしゃる方もおられるのではないでしょうか。終戦からまだ10数年。皆が生きるのに精一杯の、まだまだ貧しい時代でした。 あれから60年。今、盆踊りのやぐらが組まれ怪しげな行商人が店を出していたあの境内はすっかり整備され、当時の面影はありません。通り沿いに並んでいた雑貨屋やアイスクリーム屋、プラモデルの店、洋品店は、通りの拡張のために立ち退きになりました。確かに、町並みはきれいになりました。でも、どういうわけか昔のような活力は感じることができません。あの60年前の、どこにでも漂っていたそこはかとない活力はどこに行ってしまったのでしょうか。 そんなわたしの疑問に答えを与えてくれたのが、組織論の第一人者でLeadership and New Science『リーダーシップとニューサイエンス』(東出顕子訳/ 英治出版)の著者でもあるマーガレット・J・ウィートリーの次の言葉です。「混沌と安定の狭間にある時、人は最も成長する」 幼いわたしが見た60年前の世界は、戦後の混沌とした状況下で新たな安定した生活を求めて懸命に働いていた人々のエネルギッシュな姿でした。あのそこはかとない活力は、ウィートリーの言葉を借りれば、混沌と安定の狭間にいた人々の「最も成長する」姿から醸し出されたものだったのでしょう。 わたしたちが今置かれている状況も同じではないかと感じるのです。わたしたちが属しているネットワークビジネス業界は、残念ながら混沌の域を脱しているとは言えません。かんたんに成功できるとのうたい文句で人を集め、科学的に根拠のない商品を言葉巧みに売りつけて在庫の山を抱えさせ、多くの犠牲者を出している企業が次から次へと生まれては消えています。信頼関係が支えになるはずのビジネス形態であるにも関わらず、トークやテクニック優先のリクルート手法が幅を利かせているのです。 そうした中でモリンダは、業界の混沌とした状況から抜け出して安定へと移行するさまざまな努力を重ねてきました。「伝統と科学を重んじ人を大切にする」という企業文化を前面に押し出すことにより、目指す安定した姿をお見せしてきたのもその1つです。その努力の中で、モリンダという企業もIPCのみなさまも成長を遂げてきました。 自信を持ってください。成長のただ中にあるわたしたちには今、活力がみなぎっています。人として器を大きくすることを決して怠ることなく、さらに多くの人々を安定へと導きましょう。モリンダが提供する哲学と仕組みがそれを可能にしてくれるのですから。
by ohkimakoto
| 2015-08-14 00:00
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