お盆も過ぎ、猛暑も一段落といったところでしょうか。連日熱戦が繰り広げられているリオデジャネイロオリンピックも終盤を迎えています。選手の活躍を見るたびに、それを支えるコーチや家族、チームの存在があることを改めて感じさせられますね。
さて、わたしがコンサルティング業界に足を踏み入れるきっかけとなったのがハイラム・W・スミス著の『TQ―心の安らぎを得る究極のタイムマネジメント』(原題:The 10 Natural Laws of Successful Time and Life management)の翻訳だったことは以前に本欄でご紹介いたしました。翻訳の初版が出て早いものでもう20年近くになりますが、おかげさまで今でもソフトバンク文庫に収められ、ロングセラーを続けています。 この本からは人生の折々に多くの気付きを得てきました。今からちょうど10年前の2006年のハワイでの出来事も、その一つだったように思います。 2006年9月、ビジョンリトリートがハワイで開かれました。わたしは妻とともに通訳としてイベントに参加していました。何日目か忘れましたが、セッションが終わった後で当時の社長のケリー・オルセンから話があると言われ、ホテルのパティオに案内されました。 「あなたに日本地域担当のゼネラルマネジャーになってもらいたいがどうだろうか?」そう切り出されました。それまで通訳だけではなくコンサルタントとしての立場からも直接ケリー・オルセンに意見を述べていたこともあり、日本支社の運営については少なからず関心を抱いていました。しかし、人材育成のコンサルタントとしての仕事におもしろさを感じクライアントにも恵まれていたわたしにとって、ケリーからの申し出に対して即座に答えを出すことはかんたんではありませんでした。 そんな時、『TQ』の中のクレイトン・ロビンソンという青年のエピソードが思い浮かびました。成功していた父親と同じ保険の分野に進んだ彼は、「人類への最大の貢献は医学だ」との友人の言葉に触発され、医学進学コースに進路を変更します。そしてトップの成績を収めますが何か物足りない。その後2年間を過ごしたドイツで東西問題を身近で見た彼は、その問題の解決のために自分にできることは法律家になることだと考え、再度針路を変えてハーバード大学の法科大学院に進みます。ところが入学後数日で「自分が求めていたものはこれではない」と気付いてカウンセラーに相談。カウンセラーは彼に「究極の問い」を投げかけます。「あなたが本当にしたいことは何なのですか?」クレイトンは答えました。「歌うことです」 カウンセラーは言いました。「だったら音楽の方面に行ったらどうですか?」長時間妻と話し合った彼は、30歳で大学の音楽部門に再入学します。彼の言葉です。「その瞬間からすべてが楽しくなりました。音楽理論のクラスも音楽史のクラスも、楽しくて楽しくてたまりません。音楽のコースを進む中でわたしに喜びをもたらさないものは何一つありませんでした」 わたしもクレイトンと同じように、「本当は何をしたいのか」を考えました。そして、妻と長時間話し合い、モリンダの仕事を引き受けることにしました。その瞬間から、モリンダと交わることが楽しくて楽しくてたまらなくなったのです。ビジネスですから順風満帆ではありません。でも、楽しいのです。それは、自分が大切にしている生き方に逆らう必要のない、嘘や隠し事のない仕事だからです。同じ志を持つ方々と助け合い、高め合いながら、ありのままの姿で自分の全人生を託すことのできる数少ない仕事、それがモリンダです。
by ohkimakoto
| 2016-08-19 17:00
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