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2012.11.30
 11月24日付の朝日新聞に興味深い記事がありました。「朝日アジアフェローから」というコラム記事で、静岡県立大学の小針 進教授(韓国社会論)が寄稿しているものです。

 小針教授の専門である韓国では、日本の「加害者性」を強調する歴史教育の影響を受けてはいるものの、高等学校で必修の第2外国語に日本語を選択する若者が6割いたそうです。日本のアニメーションなどが若者の間で日本への関心を支えていたのでしょう。

 ところが残念なことに、昨年度から第2外国語の学習が必修ではなく選択制になってしまい、大学受験科目からも外されてしまいました。そのため、日本語を履修する高校生が以前は43万人いたのが、今年は18万人に減ってしまったそうです。

 小針教授はこの現象を、専門家として大変残念に思っています。日本語学習者は、すぐにはいわゆる親日派や知日派になることはないかもしれません。しかし、小針教授によれば彼らは、日本語学習を通して日本に触れた「触日派(しょくにちは)」として、日本や日本人に関する情報だけではなく「情緒」をも理解し、伝えてくれるはずの人たちです。その数が減っているのです。

 コラムの中で小針教授は、日本語学習者である釜山の大学生が、日本と韓国の認識や文化の差を「間違い」ではなく「違い」として受け止めることの重要性を強調していたというエピソードを紹介しています。まさに、情緒を理解した発言と言えましょう。

 わたしはこのコラムを読みながら、モリンダの活動との共通性を感じずにはいられませんでした。わたしたちが採用しているネットワークビジネスという流通形態は、いまだに偏見をもって受け止められています。IPCのみなさまは日々、その偏見と闘いながら活動を進めておられることでしょう。

 そのような中で、すぐに「親ノニ派」や「知ノニ派」の方を増やすことはできないにしても、ノニを単に情報としてではなく情緒的に捉える「触ノニ派」の人々を増やすにはどうしたらよいでしょうか。

 わたしからの提案は、ノニの「心」に触れていただくことです。情報だけではなく、ぜひ「心」を添えてお伝えください。韓国の大学生は日本語という媒介を通して、小針教授の言葉を借りれば、「日本の文化に触れ、日本人と情緒の交換ができる貴重な存在」となってきました。それと同じことが、製品はもちろん、人や会社、印刷物、視聴覚資料、説明会など、いろいろな機会を通して実現できればと思います。

 みなさまの周囲の方々にモリンダの心が伝わり、「触ノニ派」の方々がますます増えることを願っています。
by ohkimakoto | 2012-11-30 00:00 | 2012年分
2012.11.23
 人生には転機となることが何度か起きます。わたしにとってその1つが2006年の9月に起こりました。モリンダ社(当時はタヒチアンノニ社)からの通訳の要請を受けてハワイにいた時のことです。

 当時わたしは翻訳・通訳・コンサルティングの会社を立ち上げて10年が経ち、1998年のプレオープンの時からスタートしたモリンダ社の通訳業務も、スタッフやIPCのみなさまのご支援もあって順調に進んでいました。それだけではなく、コンサルタントとしての立場から意見を述べる機会も多くなってきていました。

 その日の午後はフリータイムでしたが、当時のケリー・オルセン社長から呼び出しを受けました。オルセン社長はわたしを人のいないテラスに導き、こう切り出したのです。「あなたに日本統括ゼネラルマネジャーの仕事をお願いしたい」

 素直にうれしく思いました。それまで2人のアメリカ人が務めてきた業界大手の企業の日本統括の仕事を、日本人であるわたしに委ねると言ってくださっているわけですから。オルセン社長のわたしに寄せる期待と信頼を感じました。

 それとは裏腹に、具体的な面での不安が頭をもたげてきました。当時、人材育成のコンサルタントとして担当させていただいている企業が多数あり、業務も順調で、企業との間に信頼関係もできていましたから、それをすべて捨ててモリンダに行くことに不安があったのです。

 しかし、最終的にはモリンダを選択しました。翌2007年の4月から業務を開始し、1年間は移行期間として以前のコンサルティングの業務をこなしながらの仕事でしたが、現在に至っています。

 今、考えますと、あの2006年9月のハワイは、わたしにとって人生の転機でした。そして、その大切な時に適切な判断を下すことができたことをうれしく思います。でも、こんなに充実した日々が待ち受けているとは思いませんでした。

 あの時、わたしは自分がそれまで生きてきた間に起きた数々の出来事や、家族をはじめ出逢いを通してわたしに影響をあたえてくれた大勢の人々に想いをはせながら、何をすることが正しいのかを考えました。そして最終的には、自分がどう感じるか、将来的にどんなことをイメージできるかを大切にしました。正しいことであればイメージがどんどん膨らんでいくことを、それまでの体験を通して知っていたからです。

 モリンダとともに人生を歩まれるみなさまにも、転機が訪れることでしょう。その時は、冷静に状況を分析することも大事ですが、ぜひ、自分がどう感じるかを大切にしていただけたらと思います。将来に想いをはせたときにイメージがどんどん膨らんでいくようであれば、本物です。
by ohkimakoto | 2012-11-23 00:00 | 2012年分
2012.11.16
 今週、講演会のために長野県松本市を訪問しました。わたしにとって松本市は、思い出がたくさん詰まった第2の心の故郷ともいえる町です。住んだことはありません。でも、2つの理由で何度も訪問しました。1つは子どもたちが音楽を学んでいた才能教育、スズキ・メソードの本部が松本市にあったため、夏になると子どもたちと一緒に夏季学校に参加していました。もう1つは、毎年、ボーイスカウトの北アルプス縦走の起点になった町だということです。

 久しぶりの松本の町。昔の思い出がよみがえってきました。当時の高校生のスカウトたちをしっかりと受け止め、感動と勇気をあたえてくれたアルプスの山々。そして、「どの子も育つ、育て方次第」と、音楽を通して教えてくれた才能教育。もう数十年前の出来事ですが、感謝の気持ちで心が満たされるのを覚えました。

 講演会の会場であるホテル ブエナビスタは、今にも雪が降り出しそうな天候とは裏腹に、熱気に満ちていました。30名以上の未登録の方々を含む大勢のIPCのみなさまが、わたしの話に熱心に耳を傾けてくださいました。これまでに何度か講演会で伺いましたが、今回ほどみなさまの熱い想いが伝わってきた会はありません。

 東京から遠く離れた信州の地に長い年月をかけて大きな活動を築いてくださったみなさまに対して、心から「ありがとう」と申し上げます。そして、みなさまがノニに対して、また周囲の方々に対して心を感謝の想いで満たす時に、さらにたくさんの方々に幸せをお伝えできるようになることでしょう。わたしはそう確信しています。

 今年も残り少なくなってきました。この季節は、「感謝」の想いが心にわき上がってくる時でもあります。年の瀬を迎えるにあたり、普段ならば当然のこととして過ぎ去って行く人や事物にも心を留め、自らの成長に少なからず影響をあたえてくれたことに、思わず「ありがとう」と言うのです。

 ある方が教えてくださいました。「ありがとう」の反対は「当たり前」だそうです。その通りだと思います。忙しい生活を送っていると、何でも「当たり前」に思えてきて、「ありがとう」という感謝の言葉が生活から消えていきます。

 みなさまに提案します。朝起きてから夜寝るまで、「ありがとう」と何回言えるかチャレンジしてみませんか。相手はどなたでもかまいません。人でなくてもよいのです。機会を捉えて感謝の心を言葉に表すのです。約束します。きっと、もっともっと自分が好きになるはずです。
by ohkimakoto | 2012-11-16 00:00 | 2012年分
2012.11.9
 今週、「2012年 ジェードキャンプ 秋」が紅葉たけなわの軽井沢で開かれました。出席は300名以上。霧が立ち込める中での開会でしたが、2日目は抜けるような青空で、新たな決意で軽井沢を出発するIPCのみなさまを祝福しているかのようでした。

 今回のジェードキャンプは内容を一新。参加してくださった方々に、短い時間の中でリーダーとしてのビジョンや心構え、スキルを身に付けていただくことを主眼にプログラムが構成されました。昇格からできるだけ早い時期に参加したいとのみなさまからのご要望で、今年から年2回開催することになりましたが、参加されたみなさまの積極的に取り組まれる姿に感動しました。2回の開催にして良かったと思っています。

 わたしのリーダーシップのセクションでは、リーダーとして必要なことを2つに分けて話させていただきました。「自己研鑚」と「良好な人間関係」により影響力を高めることです。

 リーダーであるわたしたちは、まずは自分自身を高めるように努力しなければなりません。問題が起きた時に人のせいにするのではなく、自分でできることはないか、自分が変わることによって問題解決に寄与できないかと考えるのです。そのためには、普段から自分磨きをして、力を高める必要があります。人間の4つの側面である肉体的、知的、社会情緒的、精神的面のすべてにおいて、どう高めることができるかを考えるのです。

 次は良好な人間関係ですが、これは役割という観点から考えると分かりやすいです。わたしたちにはそれぞれ役割があります。家族関係では、母親、伴侶、娘、姉妹など。職場では、上司、部下、同僚、マネジャー、営業担当者などです。PTAの役員、マンションの理事などもあるでしょう。

 この役割をすべて満足のいく状態で果たすことができればいいのですが、それは不可能です。職場が忙しい時は、職場での役割は100%果たせるかもしれませんが、家族に対する役割はまったく果たせないかもしれません。

 そこで、1週間単位で調整します。例えば日曜日に30分ぐらい時間を取って過去1週間を振り返り、果たせた役割と果たせなかった役割を吟味します。そして、果たせなかった分を今後1週間のスケジュールに入れて調整するのです。

 こうした調整は、わたしたちが自然にしていることなのですが、バランスが崩れるまで待つことなく、先取りして調整することに意味があります。

 「自己研鑚」と「良好な人間関係」。モリンダのリーダーシップは人格のリーダーシップです。ぜひ実践してください。周囲の人々に対してどれだけ影響力を持つことができるかで、成功できるかどうかが決まるからです。
by ohkimakoto | 2012-11-09 00:00 | 2012年分
2012.11.2
 先日ある方とお会いし、とても興味深いことを伺いました。大手企業に長年勤務した後にいわゆる脱サラをして北陸から上京、日本橋に蕎麦屋を開店して10年以上。今では従業員16名を抱える繁盛店にまで仕立て上げた方です。年齢はわたしより3歳下ですが、なかなか若々しく魅力的な方でした。

 場所柄サラリーマンの客が多かったため、客同士の職場での上下関係など配慮しなければならなかったことが多かったそうです。その点、サラリーマン時代の経験が大いに役に立ったと言います。今度ぜひお店に伺おうと思います。

 さて、この方の言葉の中で、思わず「我が意を得たり」と膝を打つことがありました。彼は、わたしのオフィスに飾ってある「絆」と書かれた盾を見て、「絆は非日常の世界でないと表に現れないんですよね」と言いました。確かに、東日本大震災を通して語られてきた絆について想いを馳せれば、それが非日常、つまり普段とは異なった状況に置かれた時に人々が示す行動であることはうなずけます。

 それで尋ねてみました。「では、非日常の世界で『絆』が生まれるようにするには、日常の世界でどんなことを心掛けたらいいのでしょう?」

 彼は即座に答えました。「心配することです」。彼が言う「心配」とは文字通り「心を配る」ことで、自分のことはさて置いて相手の平穏無事を常に心に願いながら行動することを意味します。

 なるほどと思いました。そして、日本人であることに誇りを持ちました。以前にも書きましたが、日本には昔から自分ではなく周囲に向けて心を配る文化が存在しているからです。ですから、大震災という環境の中で絆が生まれたのは、むしろ当然の結果といえるのではないでしょうか。

 英国の作家で医師であるサミュエル・スマイルズは、豊かな人生を築くプロセスをこう語っています。
「想いの種をまいて行動を刈り取り、行動の種をまいて習慣を刈り取る。習慣の種をまいて人格を刈り取り、人格の種をまいて人生を刈り取る」
わたしはこの方との語らいの中で、すべての始まりが「想い」であることを再確認することができました。

 考えてみれば、数千年に及ぶノニの歴史も「想い」によって受け継がれてきたのではないでしょうか。そこには、愛する人々を「心配」し、幸せを願う心があふれていました。

 わたしは、モリンダのあらゆる活動をこの「自分ではなく人の幸せを願う想い」からスタートするようおすすめします。なぜならそれが、たとえ困難な時が訪れても互いをしっかりとつなぐ絆となるからです。
by ohkimakoto | 2012-11-02 00:00 | 2012年分



モリンダ ジャパン社長 黄木信からのメッセージ
by ohkimakoto
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