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2017.04.28
 大型連休直前の金曜日をいかがお過ごしでしょうか。ちょうど今日はプレミアムフライデーですから、いつもとは違った時間の過ごし方を楽しんでいる方もおられるのではないでしょうか。新緑を背景に今を盛りと彩りを添えるツツジやハナミズキに心も弾みます。

 さて、最近のことですが、九州にお住まいのあるIPCの方から思いがけないプレゼントをいただきました。下駄作りの職人だったお父さまが最近亡くなられたのですが、そのお父さまが作り置きされたお品の中からわたしたち夫婦のために見繕ってくださったのです。恐縮するとともに、下駄を履いていた頃のことが思い出されて、懐かしい気持ちになりました。

 今では普段の生活の中で、和服を着る機会がない限り下駄を履くことはなくなりました。しかし昔は、下駄は日常の履物でした。子どもの頃、野山を駆け回るのも、野球に興じるのも下駄履きでした。時々鼻緒が切れて、布を裂いて紐を作り、すげ替えたものです。この下駄履きの習慣はかなり続いたと記憶しています。大学受験のために1年間通った地元の予備校の床が板張りで、事務のおじさんから「おーい、下駄やめろー」と注意されていた学生が何人もいましたから。

 子どもの頃の憧れは「デカンショ」と呼ばれる高下駄を履くことでした。デカンショという名の由来は諸説ありますが、兵庫県篠山市に古くから伝わる民謡であるデカンショ節を全国の学生が哲学者のデカルト、カント、ショーペンハウエルと掛けて歌うようになり、やがてその学生が履いていた高下駄のことをデカンショと呼ぶようになったというのが有力なようです。わたしの場合は小学校の高学年から履き始めたと記憶しています。なかなか慣れずに足首をひねることが何度もありました。でも、気分は最高でした。背が急に伸び始めた時でもあり、それに加えてデカンショを履くのですから、見える風景は別世界でした。

 「下駄を履かせる」という慣用句があるのをご存じですか。下駄の文化が衰退していく中でこの言葉もあまり理解されなくなってきているかもしれませんが、「数量や成績を水増しして良く見せる」という意味です。あまりいい脈絡では使われない言葉ですね。でも、まさに発展途上であった当時のわたしにとって、デカンショはいい意味でのステップアップのシンボルでした。

 その後の人生の中で、わたしは何度もデカンショを履く機会を得てきました。もちろん実際に履いたわけではありません。自分の能力や技量を超えたことにチャレンジする機会を与えられてきたということです。思い起こしてみるとどの時も、初めはデカンショを履いた時と同じように、道の窪みに足を取られて転んだり、バランスを崩して足をひねったり、はたまた歯の間に石が挟まって思うように歩けなかったりと、これで本当にやって行けるのだろうかと悩んだものです。しかし不思議なもので、時間が経つにつれて慣れてきて、デカンショが似合うようになってきました。決してデカンショが履きやすいものに変わったわけではありません。デカンショを履くわたしの能力や技量が、履き続けることによって少しずつ増していったのです。

 わたしはこれからも数々の新しいデカンショにチャレンジしたいと思っています。それがどんなデカンショであれ、履けば新しい世界が見えてきて、やがてはその世界が自分のものになるのですから。デカンショ、ご一緒にいかがですか。
by ohkimakoto | 2017-04-28 17:00 | 2017年分



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