以前、身長2m8㎝のケリー・オルセン元社長と一緒に名古屋の町を歩いていた時、小走りになっている自分に気付きました。歩幅が全然違うのです。遅れをとらないように歩くには、足早に歩くしか方法がありませんでした。
常日頃こんな経験をしていたからかもしれませんが、ある文献の翻訳で「lengthen our stride(歩幅を広げる)」という言葉を翻訳する時に、素直にそう訳さずに「歩みを速める(足早に歩く)」という表現に変えてしまいました。別に意味は変わりませんし、「歩みを速める」の方が何となく響きがいいと思ったからです。 ところが後になって、この2 つの表現には大きな意味の違いがあることに気付きました。つまり、「歩みを速める」場合はただ足早に歩けばいいのですが、「歩幅を広げる」歩き方ですと、バランスを保つためにそれなりの筋力を付けなければならないのです。 わたしたちの活動について考える時、ただ「歩みを速める」だけですと、すぐに息切れしてしまいます。もちろん、一気にスピードを上げなければならない時もあるでしょう。でも普段は、能力と人格の双方を高めながら人間力を上げ、活動のしっかりした仕組み作りをすることにより、バランスを崩さずに「歩幅を広げる」ことができるようにしたいものです。
by ohkimakoto
| 2009-11-06 00:00
| 人格を高める
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