年末年始はいかがお過ごしでしたか。わたしは久しぶりに特別な行事のない静かな1週間を過ごしました。新聞を読んだりテレビを見たりしながらの生活でしたが、そんな中で、わたしの心を捉えた言葉があります。「空気」という言葉です。
わたしが初めて物理的以外の意味で「空気」という言葉を目にしたのは、『文藝春秋』に掲載された山本 七平さんの「『空気』の研究」という記事でした。日本の企業や社会が醸し出す独特の意思決定のプロセスを「空気」という言葉で表現した、当時としては出色の論文で、組織の中で働いていた者として「我が意を得たり」の思いで読んだことを覚えています。 なぜ今、この「空気」という概念を取り上げるかといいますと、この「空気」が、モリンダのみならずあらゆる組織での成功を左右するものだと考えられるからです。「『空気』を制する者は組織を制する」と言っても過言ではありません。 お気づきだとは思いますが、成長している組織には「独特の空気」があります。俗に言う「雰囲気」と似ていますが、もっと深く、強い影響力を持つものです。確かに、人は「空気」で動きます。では、人をやる気にさせるには、どのような「空気」が必要でしょうか。 まず挙げたいのは、「受け入れる空気」です。人はみな違います。育った環境も、好みも、趣味も、何をめざすかも違います。ところが多くの場合、自分と違うものを持っている人が現れると、自分とは相いれないその違いがストレスを生じます。すると、違いをつぶそうとするか、もしくは違いには触れずに、共通する部分だけで付き合うことによってストレスが生じるのを防ごうとするか、どちらかの力が働きます。特に後者は「妥協」と呼びます。「妥協」は決して生産的ではありません。本来の能力の一部分しか使われないからです。 「受け入れる空気」は、「違ってもいい」という共通の理解から生じます。決して自分の価値観を犠牲にして相手におもねるのではありません。相手の違っている部分を肯定も否定もせず、ただ、存在として受け入れるだけです。 この「空気」がある組織では、誰もが自由に自分の意見を述べます。そうすることによって不都合が生じるという不安がないからです。当然のことですが、このような組織からはユニークなアイデアがたくさん出るでしょうし、一人ひとりが自分は組織に貢献しているという思いを抱くことでしょう。 もう1つは「めざす空気」です。この「空気」は人を行動に駆り立てます。組織が生産性を向上させる上で目標が大切とされるのはこのためです。 しかし、「めざす空気」を醸し出すのは目標だけではありません。組織の中に、特にリーダー的な人々の中に何かをめざして懸命に努力している人がいると、とたんに「空気」が変わってきます。その努力が成果となって現れている場合はなおさらです。 「受け入れる空気」と「めざす空気」。モリンダはこの2つの「空気」を大切にします。
by ohkimakoto
| 2013-01-11 00:00
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