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2013.8.2
 早いもので8月です。日本列島を集中豪雨と猛暑が同時期に襲うという近年にはない気象状況になっていますが、お変わりなくお過ごしでしょうか。

 さて、今週は素晴らしい方々とお会いしました。長い間パリを拠点に活躍されてきたカメラマンのYさんと、その方がご紹介くださったモデル事務所の女性社長Oさんです。お二人との出会いを通して大切なことを学ぶ機会となりました。

 Yさんはフランスやベルギー、イタリア、東京で精力的に活動を続けてこられました。しかし10年ほど前に体調を崩され、以来8年間、車椅子生活を余儀なくされます。そのような時にモリンダとの出会いがありました。それから2年後、モリンダ ビルディングを訪問してくださいました。

 Yさんの想いは、モリンダをできるだけ多くの方に知っていただくために、持てるものをモリンダの活動のために提供することです。とてもありがたいことだと思いました。今後、Yさんの語るモリンダのストーリーを通して、またYさんの審美の目によって切り取られた自然や人物を通して、Yさんの想いが多くの方々に伝わっていくことでしょう。

 Yさんの言葉です。「自分が撮る写真は自分の心を映す鏡です。特に人物を撮る時、うまく撮れなかったら自分のせいです。自分の心が投影された結果なのですから。撮影は真剣勝負です。わたしは何度でもやり直しのきくデジタルカメラは使いません。修正も一切しません」

 モデル事務所社長のOさんは、これまで数多くのモデルを世に出してこられました。中には、毎日のようにテレビに登場するモデルもいます。当然のことですが、彼女のところにはモデル志望の女性がたくさん訪れるそうです。そこで質問しました。「多くの女性の中から将来有望な人をどのようにして見分けるのですか?」

 答えはこうでした。「『小顔で腕や脚が長くて、目がきらきらしている子』ってよく言われますが、決してそれだけではありません。写真写りのいい子は、話していて何か訴えかけるものがあるんですよ。ダメな子は『見てくれ』だけでそれがない。話していても眠くなりますね」

 お二人の話を伺っていて、7月26日付けの毎日新聞で紹介された書家の船本 芳雲(ほううん)さんの言葉を思い出しました。船本さんは鎌倉市在住の71歳。第65回毎日書道展で文部科学大臣賞を受賞され、全国3万人を超える応募者の頂点に立たれた方です。こう述べておられます。

 「書作は『いい形』を追いがちですが、本当に大事なのは『線の深さ』。大きな関取にぶつかられても土俵に根が生えているように動かなかった千代の富士と同じで、鍛錬のたまものです」

 写真も書も形としては平面的な2次元の世界です。しかし、そこに想いが加わった時、見る者の心を揺さぶる3次元や4次元の世界が展開します。やはり本物には、人の心を動かす深い想いがあるようです。

 モリンダを際立たせているのが、この「深さ」だとわたしは思っています。そして、日々そのようなしっかりと根の生えた「深さ」のある仕事に携われることを幸せに思います。
by ohkimakoto | 2013-08-02 00:00 | 2013年分
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