2014.05.23
 今日は大切な友についての話です。わたしとこの友とはちょうど50年の付き合いになります。同じ山形の工業高校の機械科に入学しました。スキーで有名な蔵王の中腹の村からバスで通っていました。

 後で本人から聞いたのですが、入学試験ではクラスで最低の成績だったそうで、考え方や行動も他のクラスメートとはちょっと違った存在でした。しかし、わたし自身も入学して少ししてから進路を文系の大学への進学に変えたので、それぞれ互いを良き理解者として大切にするようになりました。

 卒業後、わたしは1年浪人して大学に進みましたが、彼は地元の機械メーカーに就職しました。彼はここでもユニークな存在で、高校時代と変わらない坊主頭で、天候に関係なくゴム長靴を履き、傘を持って出勤していたようです。

 そんなある日、たまたま会った彼から思いもよらないことを聞かされます。大学進学の準備をしていると言うのです。信じられませんでした。高校時代のあの勉強ぶりから考えると、とうてい無理だと思えたからです。でも、内心うれしくもあったので、「おまえならできるよ」と言って励ましました。次の年、彼は志望する大学に入学しました。

 次に連絡があったのは、彼が就職した東京の会社からでした。「この文章を英語でどう表現したらいいのか分からないんだけど、教えてくれる?」彼は大手貿易会社に就職していました。そこで、アメリカ相手の貿易実務を行っていたのです。驚きました。高校時代、彼にとって英語は最も不得意な科目だったからです。

 それから数年後、その彼が新婚旅行も兼ねて、当時アメリカに留学していたわたしたち家族に会いに来ました。そこでもまた驚かされます。結婚した相手の女性は同じ貿易会社の同僚で、今度会社を辞めて彼女のお母さんが経営する大型雑貨店の社長になるとのことでした。

 都心の駅近のアーケードの中に位置するその店はかなり規模も大きく、化粧品から呉服、キャラクター商品まで、いろいろなものを扱っていました。彼は同じアーケードの中に若者向けのショップを開設したりしながら事業の拡大を図りました。

 しかし今年、彼は一大決心をします。35年間続けてきた事業に区切りをつけ、店舗スペースを他の業者に貸し出すことにしたのです。先日、彼からこんなメールが届きました。

 「今後は、①よぼよぼじいさん、②ごろごろじじい、③スーパーランナー、④プロランナー。①②は家族の予想で、③④は本人の目標&希望です。今後ともよろしくお付き合いお願いします」

 50年経った今でも励まし合えるこんな友がいることをうれしく思います。これからも彼は、自分の可能性を解き放つことにより、前と同じようにわたしたちを驚かせてくれることでしょう。とても楽しみです。うれしいことにその彼が、6月のわたしのモリンダ ビルディングでの講演会に出席してくれることになりました。わたしも負けていられません。
by ohkimakoto | 2014-05-23 00:00 | 2014年分
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モリンダ ジャパン社長 黄木信からのメッセージ
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