数日前の産経新聞にスポーツキャスターの松岡 修造さんのインタビュー記事があり、大変興味深く読みました。松岡さんと言えば、日本男子で初めてウィンブルドンベスト8を達成した選手です。長身から繰り出す強烈なサーブが武器でした。
でも、松岡さんをもっと有名にしたのは、引退後の彼の活動です。子どもたちへのテニス指導の仕事に加えて、国際試合に出場する日本選手への思い入れは強烈で、そのポジティブで時には暑苦しいとさえいわれる応援には、スポーツキャスターをはるかに超えたものがあります。 古くは、当時無敵といわれたシュテフィー・グラフ選手をフェド杯で破った伊達 公子選手への応援を覚えておられる方もいらっしゃることでしょう。松岡さん自身もインタビューで、「自分の応援がなかったら伊達さんは勝てなかったと思う」と豪語するほど熱の入った応援でした。 わたしはそのような松岡さんが大好きです。わたし自身、高校時代には応援団をやったことがありますし、息子たちが部活でバレーボールをしていた時には、ほとんどすべての試合に応援に出かけて行ったものです。わたしも松岡さんと同じですぐに熱くなり、レフリーから警告を受けたこともありました。 応援っていいと思いませんか? 何かをめざしている人がそれを達成することができるように、その人のできるだけ近くに行って声援を送ります。応援を受けた人は、あの伊達選手のように力を得て、勝利を収めることもしばしばです。そうです。応援が生み出すエネルギーは確実に伝わるのです。 この活動は、最も身近な人間関係から始めることができます。夫婦の間で、親子の間で、きょうだいの間で、もっともっと相手にエールを送ることができないでしょうか。そして、成功をともに喜ぶのです。その喜びは、自分の成功をはるかに超えたものとなることでしょう。 この応援の力をタヒチアンノニでも使いませんか? 応援をタヒチアンノニの文化にするのです。他の人々の成功には惜しみない拍手を送りましょう。わたしたちの活動は共生の活動です。競争の活動ではありません。同じ目的を持つ同志として、タヒチアンノニのファミリーとして、互いに励まし合い、助け合うのです。 もう既にタヒチアンノニには、自分のことはさて置いて、グループの方々の応援のために時間とエネルギーを割いてくださっている方々がたくさんおられます。心から敬意を表します。そのような方々と一緒に働けること心から嬉しく思います。その応援の輪を大きく、大きく広げませんか。そうしてくださるみなさまを、タヒチアンノニは全力で応援させていただきます。 ▲
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| 2011-10-28 00:00
| 生きるヒント
小学4 年生の頃だったと思います。遠足で汽車に乗り、米沢に行きました。山形県の南端にある米沢市は、旧米沢藩の城下町です。米沢藩は江戸中期に凶作による貧困から没落の危機にありましたが、藩主である上杉 鷹山の改革によりその危機を脱し、発展を遂げたことで有名です。
鷹山公は、アメリカの大統領であるジョン・F・ケネディやビル・クリントンに「最も尊敬に値する日本の政治家」と言わせる程の人物でした。 米沢市には上杉家の歴史やゆかりの品々が展示されている博物館、そして鷹山が開設した学校などがあり、しばし200 年前の世界に思いをはせたことを覚えています。 先日、家内が友人から借りてきた『上杉鷹山 二百年前の行政改革』というタイトルのDVD を見ましたが、改めてその偉大さに感動するとともに、わたしたちが学ぶべき点が多々あることを感じています。 日向の国(宮崎県)高鍋藩主である秋月 種美の二男として江戸屋敷で生まれた治憲(後の鷹山)は、9 歳で出羽の国(山形県)米沢藩主である上杉 重定の養子となり、17 歳の若さで藩主となります。 高鍋藩は2 万6 千石の小藩でしたから、名門として伝統と格式を重んじる上杉の重臣たちは若い治憲をことごとく軽視します。 そんな治憲の言葉で最も有名なのは、「為せば成る、為さねば成らぬ何事も、成らぬは人の為さぬなりけり」です。「何でもやればできる。人はその可能性を秘めている」という意味です。 治憲の改革は大きく3 つに分かれます。(1)人材の育成、(2)産業の振興、(3)民の声の採用の3 つです。まず、世襲にとらわれずに優秀な人材を登用して教育しました。また、武士も加わって田畑を整備し、漆や桑、楮こうぞを栽培し、米よねおり織の工場を開きました。そして、上書箱を設置して広く民の意見を集めました。 この改革の経緯や治憲の生き方を見るにつけ、タヒチアンノニの方向性と重なります。タヒチアンノニは事業の原動力である「人」とその可能性を大切にします。また、伝統と科学を重んじることにより他にまねのできない製品を提供し、新たな産業を興します。そして、IPC やタヒチの人々とのパートナーシップを大切にし、共生を実現します。 わたしは歴史がその価値を証明するタヒチアンノニの誠実な事業に直接携わる機会があることを、心からうれしく思います。そして、少しでも鷹山に倣えればと願っています。 ▲
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| 2011-09-02 00:00
| 生きるヒント
今、我が家でブームになっているものの1 つが「断だ んしゃり捨離」です。クラターコンサルタントのやました ひでこさんが提唱する生活術で、不要な物を断って、捨てて、離れて、二度とそこに戻ることはないという考え方です。我が家も5 人の子どもがすべて独立したまでは良かったのですが、特に海外で生活する4 人の子どもたちがまだ一緒に生活していた頃の荷物が家の中や物置にそのまま保管されていて、ただでさえ狭い家のスペースを占領しています。
そんな折、家内がやました ひでこさんの断捨離を友人から紹介されました。ちょうど家のリフォームを行っていた時だったので、「実行するなら今だ」ということになったのです。 断捨離でわたしたちが気に入っている点はその基本的な考え方で、物を整理する時の中心が「物」ではなく「人」、つまり「自分」だということです。物の価値を決めるのはあくまでも自分であり、したがって、取っておくか捨てるかを自分で自由に決めていいというのです。お気付きだと思いますが、この考え方は、物の整理だけではなくわたしたちの日頃の活動に100%応用できますね。 まず、「断」ですが、これは「断つ」ことを意味します。人生の時間とスペースは限られていますから、不要な物や煩いごとで自分の生活が一杯になってしまわないように、断つべきものはしっかり断たなければなりません。その際に基準となるのが価値観です。価値観とは「何を大切に生きるか」で、判断基準・理想・最優先事項を決めるものです。「物」ではなく「人」を基本にするという考え方はここから来ています。自分の人生は自分で決める、人任せ、物任せにはしないということです。 次は「捨」ですが、文字通り「捨てる」ことです。不要だと思った物や煩いごとは潔く捨てます。どうしても後ろ髪を引かれる時は、過去や現在ではなく未来の自分の姿を基準に決めるというルールがあることに注目しましょう。過去の栄光や失敗にとらわれずに、今日をスタートとする人生にしたいものです。 「離」は「離れる」ことです。「断」と「捨」を繰り返すことで不要な物への執着から離れ、貴重なスペースや時間をより重要なものに集中して使うことができます。イタリアの経済学者パレートは「上位20%が成果の80%を占める」と言っています。 断捨離で進化しましょう。断捨離で、これまで経験したことのない達成感とすっきり感を味わっていただければ幸いです。 ▲
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| 2011-08-12 00:00
| 生きるヒント
まだまだうっとうしい季節が続きますが、お元気でご活躍のことと思います。いつも今頃になると、梅雨明けを心待ちにしていた20 年前のことを思い出します。
スカウト活動の一環として、10名の登山未経験の高校生を伴って北アルプスを縦走する予定でした。大人はわたしを含めた4 名です。北アルプスの天候は梅雨明け直後の7 月末から8 月初旬が最も安定しているので、そこに合わせて日程を組んでいました。 八方尾根から唐松岳に登り、いくつか鎖場のある稜線伝いに杓子岳、白馬岳、雪倉岳、朝日岳と、全員、テントを含む20㎏ 程のリュックを担いで3,000m 近くの山々を移動する、かなりハードな縦走でした。おまけにその夏は晴天が続き、あるはずの湧水がなかったりで、とても大変でした。しかし幸いなことに、全員無事に下山し、ふもとの蓮華温泉で疲れた体を休めることができました。 初めての山旅を経験する高校生たちは、疲れや恐怖心、団体行動の不自由さから、最初はどうしても投げやりな感じになります。しかし、足がすくむような岩場を通過し、小さなピークを征服しながら普段の生活では味わえないことをこなしていくにつれて、文字通り、体も心も鍛えられ、連帯感が生まれてきます。この年も例外ではありませんでした。 実は、朝日岳からの日照りが長く続く下山で、2 名の大人が脱水症状を起こしてしまいました。唯一飲めるのはスキムミルクだけという状態でした。わたしを含む残った2 名の大人が付き添って援助したのは当然のことですが、ここで大活躍したのが、初めは文句を言っていたあの高校生たちでした。2 名の大人の荷物をみんなで進んで分けて担いでくれただけではなく、歌をうたったり尻取りゲームをしたりしながら、みんなを励ましてくれました。わずか数日間の縦走でしたが、自然の偉大さに接して大人になった彼らの顔がまぶしく感じられました。 10 名の高校生は、今では全員が立派な家庭を持ち、社会的にも活躍しています。あと10 年もすると、彼らの息子たちが当時の彼らと同じ年代になります。その時に彼らは必ず、あの北アルプスでの経験を息子たちに語ることでしょう。あるいは、一緒に縦走をするかもしれませんね。 この高校生たちに見られるように、枠を超える体験は人を変えます。そして、その体験は語り継がれていきます。ノニのストーリーも同じですね。タヒチアンノニの活動を通して枠を超えたたくさんの方々が、今日もいたるところで自らの体験を語ってくださっています。 ▲
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| 2011-07-08 00:00
| 生きるヒント
サッカーのイタリアセリエA に移籍した長友 佑都選手のインタビューをテレビで見ました。世界トップレベルのクラブチームであるインテルでの選手生活は必ずしも順調なものではなかったようで、プレッシャーからプレーが消極的になる長友選手は、メディアから「臆病」との評価さえ受けていました。
不振から出場機会を失った長友選手は、改めて自分のプレーを見直します。そして気付いたのは、プレッシャーで余裕がなくなり、今まで見えていたスペースが見えなくなっていた自分の姿でした。ピッチの外から見ている人々の目には、スペースがあるのに仕掛けることをせずバックパスをする長友選手が消極的に映ったのでしょう。 彼が出した結論は「感謝の心」でした。感謝の心を持つことによって余裕が生まれ、周囲の人や事物への視野が広がる。その結果として切れのいい動きにつながると考えたのです。 素晴らしいと思いました。確かに感謝の心は、わたしたちの心の視野が今よりも高く、広く、深く、長くなったときに生まれるからです。 周囲の人や環境に思いをはせ、過去から未来への時間軸の上に身を置いたとき、わたしたちには自分を外から客観的に眺める余裕が生まれます。 事実、そのことに気付いてからの長友選手の動きは別人のようでした。かつて「臆病」と評したスポーツ記者も、シーズン終盤の長友選手には最高の評価をあたえたほどです。 タヒチアンノニの活動の中には、感謝することがたくさんあります。ノニという奇跡の植物の存在と、それを現代にもたらしてくれたジョンやファウンダーに対して。そして、わたしたちにノニを伝えてくださった方に対して。また、わたしたちを信頼してお仲間になってくださった方々に対して。さらには、活動を支援してくださる家族に対して。 心を感謝で満たす時、わたしたちの視野は高く、広く、深く、長くなります。そして、思いやりに満ちた言葉と行動で、周囲の方々に幸せをお届けすることができるのです。 ▲
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| 2011-07-01 00:00
| 生きるヒント
5 月20 日の金曜日、東京でのBPN会主催のラリーに参加しました。毎回そうですが、日本各地から1 千人を超える方々が集い、タヒチアンノニの活動の素晴らしさを再確認することができます。わたしもこれまで毎回招待を受けて参加させていただいていますが、タヒチアンノニを愛してやまないみなさまの熱意に、大いに励まされてきました。
今回のゲストは、芸能界やスポーツ界でカウンセラーとして活躍しているジョイ石井さんでした。若々しいルックスに反して、豊富な実戦経験から導き出されるジョイさんの言葉の数々には重みがあり、また、これまでわたしが学んできた内容に照らして共感できることが多々ありました。 中でも特に役立つと思ったのは、「潜在意識には『なりたい自分』に到達させてくれる力がある」ということ、そしてその力を引き出すには、力技で無理やり「やる気を出す」のではなく、未来の自分の姿をイメージして「その気になる」ことが大切だということでした。 このことは個人だけでなく会社についても言えることです。 今、わたしたちは、タヒチアンノニのありたい姿を「Everyone,Everywhere, Every Day( 世界中のすべての人が毎日ノニの恵みを受ける)」としてイメージし、「その気」になっています。すべての家庭の冷蔵庫にノニジュースが入っている姿です。 そして、わたしたちが取り組むすべての活動を、その理想の姿に到達するための「道しるべ」であるミッションステートメントに一元化しているのです。ミッションステートメントには4 つの面があります。 (1) タヒチアンノニ製品には自然の力があふれています(伝統と科学) (2) その優れた力によってわたしたちの人生は変わりました(個人の体験) (3) わたしたちの使命は、そのストーリーを語ることにより(確信と感動) (4) 世界中のすべてのものに恵みをもたらすことです(真の社会貢献) 今年から導入されている新戦略や新製品はすべて、このミッションステートメントから生み出されたものです。今後導入されるものもすべてそうなるでしょう。そこにはもうブレはありません。前進あるのみです。そして心から願うのは、みなさまのありたい姿が、タヒチアンノニのありたい姿の中で実現されることです。それができれば最高です。 ▲
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| 2011-06-03 00:00
| 生きるヒント
4 月20 日は郷里の山形で一人暮らしをしている母の誕生日でした。大正7 年の生まれですから、満93歳になります。町内でも有名なウルトラ元気ばあさんで、ここ何年も医者にかかったことがありません。目も耳も大丈夫ですし、膝も腰も何ともありません。電話の声もはつらつとしていて、とても90 歳を超えているとは思えません。
仙台で暮らしている姉が家を新築する時に母のために居室を作ったのですが、茶飲み友達のいる山形の方がいいと言って、いまだに一人暮らしをしています。それどころか最近リフォームをして、大工さんから「150 歳まで住めますよ」などと言われて喜んでいる状態です。 わたしと同年代の友人の中には、年老いた親の介護のために生活を大きく変えることになった人も少なからずいますから、姉もわたしも、自分たちは何と幸せなことかといつも感謝しています。 わたしはこの母からたくさんのことを学びました。わたしは子どもの頃、祖母に育てられました。母親は旅館で住み込みの仕事をしていたので、会うのは月に1 度ぐらいでした。でも、あまり寂しさを感じませんでした。わたしを息子のように可愛がってくれる人が近所にいたこともありますが、もう1 つは、母がわたしに寄せてくれた全面的な信頼です。会えないので信頼するしかないということもあるのですが、わたしにはこの信頼が、母の最大の愛の表現と感じられました。 北海道の赤平市でロケットの会社を経営している植松 努さんは、「きっと子どもは親を喜ばせたくて生きている」と言っています。わたしもそうでした。自分を信頼してくれる親であればなおさらのことです。ですから、勉強はちゃんとやりました。そして、いい成績を取ると、ますます信頼してくれるようになりました。もしかしたらぐれてしまったかもしれない環境の中でまともに成長できたのは、確かに母親のこの信頼のおかげです。 わたしたちの活動の根幹はこの信頼だと思っています。前述の植松さんは、自分や他人の未来を信じない人が異口同音に言う「どうせ無理」という言葉を、この世の中から一掃したいと言っています。わたしもそう思います。わたしたちの事業においては特にそうです。最高の価値は「人」にあるのですから。 ▲
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| 2011-04-22 00:00
| 生きるヒント
以前、少しの間ですが、映画の吹き替えのまねごとをしていたことがあります。参加する声優全員がスタジオに入り、複数のマイクを使いながら、場面ごとに区切って吹き替えをしていきます。誰か1 人でも失敗すると、場面の最初まで戻って全員がやり直しをしなければならないという緊張の世界でしたし、そんな中で見たプロ中のプロの声優の技術は、さすがとしか言いようがありませんでした。
今は楽になりました。動画も音声もデジタル処理できるようになりましたから、声優がしゃべった日本語のせりふの長さ(尺といいます)が英語の長さと合わなくても、ボイスプロセッサーという道具を使えば後からかんたんに調整することができます。 また声優も、全員が同じ時間にそろう必要はありません。もちろん、掛け合いなどが多い場合は臨場感を保つために全員出てもらうということはありますが、基本的には1 人ずつ録音することが可能です。 わたしがやっていた頃の吹き替えで大変だったのは、自分の出番まで音を立てないで待つことでした。スタジオのマイクは高性能ですから、洋服のすれた音まで確実に拾ってしまいます。とにかく文字通り息をひそめて、しかしながら気持ちだけは高揚させ、ひたすら自分の出番を待たなければなりません。 「満を持する」という言葉があります。的を目がけて弓を満月のように引き絞った状態を言ったもので、準備が整ったことを示す表現です。的をまっすぐに見据えて息を殺しながら、矢を放つ瞬間を待つのです。 誰にでも人生の中で、音を立てずにじっと出番を待つ時があるような気がしてなりません。陽の当らない時です。自分以外の声優が脚光を浴びる時です。でも、くじけることなく自分を信じて、気持ちだけは高揚させながら機会を待つならば、その時こそ弓を満月のように引き絞る時、すなわち自らの可能性に向かって真の成長を遂げる時であると信じます。 ▲
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| 2011-04-15 00:00
| 生きるヒント
いよいよ4 月です。以前にも書きましたが、四季が明確に区別できる日本では、古くから特に農作業において暦の果たす役割が大きかったようです。
それが拡大されて、農業以外の生活にも深く入り込むようになりました。衣替えの6 月1 日にサラリーマンが一斉に半袖のシャツに変わるのもその一例です。 今日は4 月1 日。暦では年度始め。入学式や入社式のシーズンです。外を眺めると、新たな気持ちで新たなことに取り組もうとする人々を、長い冬の眠りから目覚めて活動を開始した花々、特に桜の花が後押ししてくれているようです。 みなさま、今年の春は暦の助けを借りませんか。まだ余震が続き、原発の不安がぬぐい去れない中、確かに気持ち的にも実際の活動においてもなかなか本来の姿に戻れない現実はあります。しかし、わたしたちの暮らしは今日も明日も明後日も続いていきます。子どもは成長します。これを支えるための経済活動は活発に続けていく必要があります。 特にわたしたちが携わる活動は、健康と経済的自立と素晴らしい仲間を通して人々を幸せにする一大社会貢献事業です。今だからこそ、この事業の価値を多くの方々にお伝えしていかなければなりません。 今年は暦の助けを借りましょう。「年度始めの4 月になった。気持ちを切り替えて、よし、やるか! 」と。 わたしの座右の銘は、「今日は残りの人生の最初の日」です。20 数年間のサラリーマン生活を卒業して独立した1995 年に先輩から聞いた言葉です。 その年に先輩が熊本で行った研修に81 歳の男性が参加しました。研修の中で、左の端に「誕生」、右の端に「死」と書いた横線を使って人生を考えてもらう時間があります。「今、自分がどこにいるか横線の上のどこでもいいですから×を付けてください」と先輩が言うと、その81 歳の男性は何と「誕生」のすぐ横に×を付けました。人生80 年といいますから、本当は「死」のそばに付けるはずです。 先輩は尋ねました。 「左は『誕生』で、『死』は右です。左右が逆なんじゃないですか」 すると81 歳の男性はこう答えたそうです。 「いえ、これでいいんです。わたしはこれまででたらめな人生を過ごしてきました。ようやくそれに気付いたんです。これからどれだけ生きられるか分かりませんが、何とか少しでも取り戻したいと思います」 そして、こう結びました。 「わたしにとって、今日は残りの人生の最初の日です。だから一番左に×を付けました」 今日4 月1 日は、わたしにとっても、みなさまにとっても、被災された方々にとっても、そして、日本中のすべての人にとって「残りの人生の最初の日」です。今日からスタートしませんか。 ▲
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| 2011-04-01 00:00
| 生きるヒント
昨日、3 月29 日はわたしたち夫婦にとって忘れることのできない記念日でした。今から40 年前のこの日、わたしたちは郷里の山形から夜行バスで上京、新生活をスタートしました。わたしが23 歳、家内が21歳の時です。
わたしは大学を、家内は看護学校を卒業したばかりだったので家財道具もあまりなく、2 間の借家が広く見えました。4 月10 日、満開の桜の下、大田区の洗足池近くの教会で挙げた結婚式は、文字通り友人たちの手作りの式でした。「若い2 人の旅立ちを何とか応援しよう」という友人たちの心に、何と元気付けられたことでしょうか。 あれから多くの歳月が流れました。子どもたちがすべて巣立った夫婦2 人だけの今年は、どうやら桜の開花が遅れ、東京は40 年前と同じ10 日頃に満開になるのではないかと思います。 悪夢の大震災から20 日近くが過ぎ、日本中の人々が復興のためにどんな応援ができるだろうかと考え、自分なりにそれを実行に移そうとしています。 昨日のサッカーの日本代表とJリーグ選抜の試合では、44 歳の三浦 和良選手がゴールを決め、被災地の方々のみならず、わたしたちにも勇気をあたえてくれました。「みんなが決めさせてくれたゴールでした」という彼の言葉が心に響きます。 時にはコントロールできない事柄に翻弄されるこの不確実で不安な人生。その中で頼りにできるもの、いや、頼りにしたいものがあるとすれば、それは人の心のやさしさではないでしょうか。 やさしさとは、相手の立場に自分を置くことです。相手の身になって感じ、考え、行動することです。自分のシナリオを押し付けるのではなく、相手の話に耳を傾けて理解することです。そして、このことが今のわたしたちの活動の根幹をなしていることは、疑いのないところでしょう。 40 年前のあの日から今日まで、わたしたちは数え切れないほど多くの方々のやさしさに救われてきました。心から、心から感謝しています。わたしたちも少しでもそのお返しができるようにがんばっていますが、まだまだ志半ばです。生涯を終えるまで続けたいと思っています。 ▲
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| 2011-03-30 00:00
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