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タヒチアンノニ―時間を超越して存続する企業
 あけましておめでとうございます。2010 年の初春をいかがお過ごしでしょうか。

 昨年末に末娘が結婚し、これで5人の子どもがすべて巣立ちました。多くの方々の助けがあったことを感謝せずにはいられません。

 さて、その結婚式を行った部屋ですが、相対する左右の壁が鏡張りになっていて、鏡の前に立つと自分の姿が両方の鏡に無限に映し出されるのが見えます。それを見ながら娘のこれまでの半生を思い浮かべていました。そうです。今、娘があるのは、今は亡き幾世代もの先祖を通じて育まれてきたからです。これから先も同様です。新たに結ばれる縁えにしの数々が力となって、輝かしい未来へと広がっていくことでしょう。

 時間という軸は無限から無限へと続いていきます。万物は時間という軸の上で展開されますが、その中で生き残って未来へと展開していく可能性を持つのは、歴史という試練をくぐり抜けたものだけです。

 数千年の歴史に裏打ちされ、10年の歳月を超えてなおも発展を続けるタヒチアンノニの事業は、まさにそのような事業です。

 新たな年を迎えられたみなさまとともに、わたしたちの取り組みの偉大な価値に思いをはせていただければ幸いです。
# by ohkimakoto | 2010-01-01 00:00 | モリンダ社を知る
マーニー
 アメリカの友人の近所に住むマーニーという女の子の話をご紹介したいと思います。

 マーニーはごく普通の女の子ですが、生まれつき耳が不自由でした。水の流れる音やサイレンの音は聞こえません。でも、通常の人には聞こえない星や太陽の音、樹木の音を聞いて育ちました。

 彼女の周りには驚きの音がたくさんありましたが、それに気付いてくれる人はあまりいませんでした。みんな「かわいそうな子ね」と言うばかりです。

 ある年のクリスマス、マーニーの家族は老人ホームを訪れました。家族が差し出すプレゼントに、みんな歓声を上げました。

 そんな中で、部屋の隅で黙りこくっているおじいさんがいました。マーニーはプレゼントを持っておじいさんに近寄って行きました。そばにいた別のおじいさんがこう言います。

 「ほっときなさい。その人はクリスマスも人と話すのも嫌いなんだから」

 でも、その言葉はマーニーには聞こえません。マーニーはプレゼントをおじいさんの膝に置いて、こう話しかけました。

 「こんにちは。わたしはマーニー。あなたの名前は? 」

 マーニーは、このおじいさんは耳が聞こえず目もあまりよく見えないことに気付きました。そこで、おじいさんの手のひらに自分の指で「メリークリスマス。あなたが好きよ」と書きました。するとおじいさんは、マーニーの手にこう書きました。

 「ありがとう。君の手は親切な手だね」

 顔を上げたおじいさんの目には涙が光っていました。

 マーニーはおじいさんの求めに応じて、クリスマスの飾り付けがしてある場所に行き、星が奏でる音を一緒に楽しみました。それを見ていた周りの人は口々にこう言いました。

 「あの2 人はかわいそうね。クリスマスなのに何も聞こえないんだもの」

 見えないもの、聞こえないもの、触れることができないものの価値を認めた時、わたしたちの世界は無限に広がっていくのではないでしょうか。
# by ohkimakoto | 2009-12-25 00:00 | 生きるヒント
人知れず行う親切
 クリスマスの季節です。この季節になるといつも思い浮かぶ出来事があります。家族を伴ってアメリカ本社の近くの大学で勉強を始めた2 年目の年のクリスマスイブのことです。

 その冬は雪が多く、わたしたちが住んでいた大学の寮の窓から見える光景は一面の銀世界でした。寮の家々の窓には思い思いのクリスマスの飾りが施され、イルミネーションが窓の外の雪に彩りを添えています。

 子どもたちが寝静まった頃です。突然ノックの音がしました。こんな夜に誰だろうといぶかしく思いながらドアを開けましたが、誰もいません。その代わり、大きな段ボールの箱がドアの前に置いてありました。中を見ると、食料品や子どものおもちゃがいっぱいに詰まっていました。急いで外に出ましたが、誰もいません。でも、降り続く雪の中に、遠くに続く足跡がくっきりと残っていました。

 プレゼントの主がどなたなのか、いまだに分かりません。わたしたちが貧しい生活をしていることを知っていたどなたかが、人知れず助けようとしてくださったのでしょう。わたしと妻は、この「人知れず」行われた親切に言葉に表せないぬくもりを覚えました。

 こうしたことが自然に行われる、そんな文化をタヒチアンノニの仲間の中に築ければと思います。
# by ohkimakoto | 2009-12-18 00:00 | 生きるヒント
寄り添う
 今、「寄り添う」という言葉がわたしの心を捉えています。「寄り添う」という言葉からどんな光景を想像しますか。何も言葉を発することなく、相手の見つめる方向をともに見つめながらそっと肩を寄せている人の姿でしょうか。

 以前、カウンセリングの先生から、「寄り添う」ことの大切さを学びました。人の自立を助ける時、何かを代わってしてあげてはその人の成長になりませんし、何もしないで放っておくのも得策ではありません。

 このような時に取るべき態度としてすすめられるのが、「寄り添う」ことです。「わたしはいつでもそばにいて、見守っていますよ。何かあったらいつでも助けられますよ」というメッセージを発信し続けるのです。

 以前、アメリカにいた時、突然の父親の死により心に傷を負った14歳の少年と友達になり、助けたことを思い出します。この時、警察の少年課に勤務する専門家から1 つの忠告を受けました。

 「何かをする時、彼のためにではなく、彼と一緒にやったほうがいいですよ」

 これも「寄り添う」ことです。

 わたしが敬愛するタヒチアンノニのリーダーのみなさまは、例外なく「寄り添う」ことの大切さを理解し、実践しておられます。
# by ohkimakoto | 2009-12-11 00:00 | お大切の心
言語力
 「クローズアップ現代」というNHK 総合テレビの番組をご存じと思います。毎週月曜から木曜夜7 時半から30 分間、国谷 裕子さんをメインキャスターに時事問題を扱う番組です。

 先日この番組で「言語力」というテーマを扱っていました。「語学力」ではなく「言語力」です。わたしが日頃考えていることと呼応するところがあるので、ご紹介しておきます。

 番組では、ワールドカップでベスト4 をめざすサッカーの日本代表チームの強化策の1 つとして「言語力」の向上を挙げていることを取り上げていました。

 チームスポーツであるサッカーで大切なのは、適切なコミュニケーションによる各選手の連携ですが、日本代表の場合それがあまりうまくできていないとの評価で、その原因が「言語力」の不足にあるというのです。

 「言語力」は単なる言葉の力だけではありません。南カリフォルニア大学のアルバート・メラビアン教授によれば、人が相手に意思を伝達するのに言葉によるものはわずか7%であるのに対し、声のトーンや話し方が38%、そして言葉以外のもの、すなわち視線や姿勢、体の動きが55% を占めるというのです。

 確かに、声援で何も聞こえないピッチ上では、言葉だけではコミュニケーションはできません。言葉以外の方法で自分が何を考えているのかを確実に伝える必要があります。

 わたしたちの普段のコミュニケーションも同じではないでしょうか。タヒチアンノニへの熱い想いは、言葉だけではなく全身全霊でお伝えするものだと思います。
# by ohkimakoto | 2009-12-04 00:00 | 生きるヒント



モリンダ ジャパン会長 黄木信からのメッセージ
by ohkimakoto
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